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12月8日の夢(ベランダの怪しい男) [夢]

 夜中に気配を感じてふと起きると、ベランダに怪しい男の影が走った。若い男がぼくの家のベランダを行ったり来たりしている。窓のところに行って「何をしている?!」と怒鳴ったつもりだが、半分眠っているらしく、もがもがと力のない声しか出ない。その間も男はぼくを無視して、左右に走り回っている。
 見ると近くのどの家にもベランダに怪しい男が侵入している。それを察して、警察のヘリコプターが上空に現れ、さこからロープで警官がするすると降りてきた。警官は一人しかいないので、どの家の泥棒にも「おまえを捕まえに来たぞ!」というパフォーマンスをして見せるが、ベランダの怪しい男たちはまるでどこ吹く風である。
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12月5日の夢(女性ランナーたち) [夢]

 東京駅のコンコースのような広い地下空間を妻と歩いている。そこには縦横碁盤の目に通路がある。妻は「縦の通路には何もないわ」と言う。ぼくは「いや、横の通路にそれがあるよ」と答える。「それ」が何かは言葉では伝えられない。「それ」と言うしかないものだ。
 「それ」を持って、沢山の女性たちが地上の道路を走り始めた。黄色い服装をした女性ランナーが、あと少しでゴールというところでなぜかギブアップして立ち止まる。だが、これまでの走りのタイムが十分に速い。もし他のランナーたちがそのタイムを超えられなければ、彼女が優勝することもありえるだろうとぼくは思う。立ち止まる彼女の前を次々とランナーたちが追い抜いていき、黄色い車両も何台か通過していく。「みんな黄色だね」とぼくは妻に言う。
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