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10月3日の夢(騙し合い) [夢]

 詐欺師の母親と娘がいる。娘の方は二十代のお嬢様風である。ぼくは仲間の男性と共に記者として、この詐欺師母娘を逆に騙してやろうと考える。
 ちょうど手頃な廃屋になったばかりの高級ホテルがある。広い芝生の前庭も高級感のあるロビーも、多少くたびれてはいるものの元のままである。
 ここに二人をインタビューするからと言って、呼び出した。二人をロビーの席につかせ、食事をご馳走すると言う。ここで、ぼくの相棒の男は「手洗いに行く」と言って、姿を消した。ここからはぼく一人でやらなくてはいけない。ロビーにはぼくと母娘しかおらず、閑散としているが、母娘はぼくを疑っていないようだ。一人しかいないウェイターがトレイに載せたランチを運んできた。チャーハンは小さな小皿にほんのちょっぴりで、味も薄い。手抜き料理だが、二人はまだ気がつかない。
 「では上の部屋でインタビューしましょう」とぼくが言うと、二人は頷いて席を立つ。母親はクロークへ行き、高級な黒い上着を自分のものだと言って、騙し取った。そして、二人は上へ行くと見せかけて、そそくさと玄関から外へ逃げる。ランチを食い逃げするつもりなのだ。
 ぼくが様子を伺いに出口まで行くと、雨の前庭を慌てて母親が駆け戻ってくる。忘れ物をしたらしく、ばつが悪そうにぼくを見る。
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10月2日の夢(病院から通勤) [夢]

 病気になり、入院先から会社に出勤している。病院では忙しくて大変だが、会社ではたいした仕事もなく、暇である。今日も出社してみると、大きな事務封筒に入れた入院書類を病院に忘れてきたことに気づく。また取りに戻るのは大変だ。病院に電話して送ってもらおうとするが、電話が通じない。
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10月1日の夢(銭湯海水浴場) [夢]

 詩人のH氏の運転する車で仲間たちと海水浴場に向かう。車は一番舗道に近い側を疾走しているが、センターラインには金属製の長方形のものが、沢山旗のように立っていて、車が接触するのではないかと気が気でない。
 海水浴場は銭湯の入り口のような感じだ。すごい数の人が行列して並んでいる。何人かずつ入口で靴を脱いで上がり、みんなにお辞儀をして順番に暖簾の向こうに消える。そしてまた何人かずつ暖簾から出てきて、そこで舞台あいさつのようなことをする。ぼくのすぐ後から出てきたのは、海水浴なのにすっかり服を着こんだ髭の紳士である。慌てて服を脱ごうとするが、続いて出てきた女性が「この人は西洋画家なの。ごめんなさいね」と言い、彼は服を脱がなくてもいいことになった。
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