12月1日の夢 [夢]
ケーキを買いに行った。ケーキ屋さんには年寄りの店主が白い上っ張りを着て、店番している。ぼくは欲しいケーキについて詳しく記入したノートをショーケース越しに店主に渡す。ノートには中央に水平に引いた手書きの一本の線があり、その上と下とにぼくの欲しいケーキがイラスト付きで描写してある。
ぼくが「ケーキは千円ですよね」と言うと、店主は「1万円ですよ」と答える。えっ、ケーキってそんな高いんだっけ?! と絶句していると、店主は「ケーキ2個で1万円ですよ」と言い直す。ぼくは慌ててノートを指差し、「ケーキは1個です。ノートには二通りのやり方で一つのケーキを説明しただけです。今までだって、そうしていましたよ」と主張する。店主はノートを前の方にぱらぱらとめくりながら、「まあ、今までそうしていたならしょうがないか」と不満そうだ。店主の手元のテーブルには生クリームとフルーツがたっぷり乗った、巨大プディングのような形をしたおいしそうなデコレーションケーキが作られているところだ。
ぼくが「ケーキは千円ですよね」と言うと、店主は「1万円ですよ」と答える。えっ、ケーキってそんな高いんだっけ?! と絶句していると、店主は「ケーキ2個で1万円ですよ」と言い直す。ぼくは慌ててノートを指差し、「ケーキは1個です。ノートには二通りのやり方で一つのケーキを説明しただけです。今までだって、そうしていましたよ」と主張する。店主はノートを前の方にぱらぱらとめくりながら、「まあ、今までそうしていたならしょうがないか」と不満そうだ。店主の手元のテーブルには生クリームとフルーツがたっぷり乗った、巨大プディングのような形をしたおいしそうなデコレーションケーキが作られているところだ。
11月29日の夢(箱を見失う) [夢]
久しぶりにカメラマンとピアノコンサートの取材をする。グルダが屋外で演奏するという珍しい演奏会だ。カメラマンは昔ながらの6×6のカラーポジで撮影する。ポジの中に会場に生えていた樹木を撮影したものが二枚あった。木肌に緑の苔が生えた様子が、それぞれ男と女の顔に見える。とても珍しいので、ぜひ誌面に使いたいと思う。そこへ前編集長のK女史が嵐のように乱入してきて、ポジを皆に見せながら演説を始めた。彼女が立ち去った後、ポジを見ると、顔のように見える樹木のポジの一枚の真ん中に穴があいている。
クライアントの原発会社に用もないのに出かける。同社のオフィスはまるでローマのコロッセウム遺跡のように、屋外にある。広報部の前のロビーは業者でいっぱいだ。持参した書類入りの段ボールをうっかり床に置くと、人ごみにまぎれてしまった。遠くにそれがあるのを見つけ、人ごみをかき分けて行ってみると、もうそこにはない。さんざん探し回るぼくを見て、顔見知りの他社の営業マン二人が捜索を手伝ってくれる。「この箱じゃないですか?」「いや、そんな大きな箱じゃない。段ボールですよ」。しかし見つからない。二人は「ここへ来たら、まず最初に担当者へとにかく渡してしまった方がいいよ」と忠告してくれる。
最後にもう一度探してみようとロビーに戻ると、そこでは「月の砂漠」の歌をバックに能が舞われていて、みんなが見学している。その邪魔にならないよう、ぼくは腰をかがめた姿勢でロビーを一回りする。やがて能は終わり、人々はどやどやとオフィスの外に出て行く。ぼくも帰ろうと思う。すると、今まで知らなかった外への出口が、オフィスの奥と側面に開いていて、その坂を下ると街へ出られることが分かった。街には商店街があり、食堂街になっているが、まだ昼食の時間には早すぎる。
クライアントの原発会社に用もないのに出かける。同社のオフィスはまるでローマのコロッセウム遺跡のように、屋外にある。広報部の前のロビーは業者でいっぱいだ。持参した書類入りの段ボールをうっかり床に置くと、人ごみにまぎれてしまった。遠くにそれがあるのを見つけ、人ごみをかき分けて行ってみると、もうそこにはない。さんざん探し回るぼくを見て、顔見知りの他社の営業マン二人が捜索を手伝ってくれる。「この箱じゃないですか?」「いや、そんな大きな箱じゃない。段ボールですよ」。しかし見つからない。二人は「ここへ来たら、まず最初に担当者へとにかく渡してしまった方がいいよ」と忠告してくれる。
最後にもう一度探してみようとロビーに戻ると、そこでは「月の砂漠」の歌をバックに能が舞われていて、みんなが見学している。その邪魔にならないよう、ぼくは腰をかがめた姿勢でロビーを一回りする。やがて能は終わり、人々はどやどやとオフィスの外に出て行く。ぼくも帰ろうと思う。すると、今まで知らなかった外への出口が、オフィスの奥と側面に開いていて、その坂を下ると街へ出られることが分かった。街には商店街があり、食堂街になっているが、まだ昼食の時間には早すぎる。