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10月6日の夢(独身寮) [夢]

 昨夜からぼくは独身寮に住むことになった。トイレに行きたくて目が覚める。廊下には既にきらきらとした朝日が射しこんでいる。部屋は四方の壁一面が書物で埋まっていて、何もかもが希望にあふれて輝いている。
 廊下をトイレに向かいながら腕時計を見ると、もうすぐ起床時間だ。このまま起きてしまおう。部屋に戻ろうとすると、各室のドアが開き、男女の寮生が入り口に立っている。見るとどの部屋も内部は書物でいっぱいで、ぼくの部屋とそっくりだ。うっかり手前の女性の寮生の部屋に入りそうになり、驚いて女性が一歩身を退く。
 自室に戻って着替えを始める。ぼくの部屋は廊下との間にも天井まで届く本棚があり、ここで着替えても外から見えることがないので、便利だなと思う。
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10月5日の夢(詩人パーティー) [夢]

 詩人たちのパーティー会場に出かける。レストランの入り口に透明プラスティックケースに入った料理の詰め合わせが山のように積まれている。中身は魚、肉、野菜……すべてが上等で、とてもおいしそうだ。入り口に縁台のようなものがあり、そこに知人の女性詩人がいるので、ぼくも隣に座る。楽しそうに話し込むうち、彼女の体がだんだんぼくに傾き、しなだれかかってくるが、心地よいのでそのままにしている。
 左手奥にあるパーティー会場に入る。ぼくに割り当てられたテーブルは三人席で、左と右に既に亡くなった長老詩人が座っていて、互いに口角泡を飛ばす勢いで話している。二人の間が空席になっていて、そこがぼくの席だ。あまり有り難くないが、ともかく席につく。そこではっと気がつく。入り口で貰った御馳走を忘れてきた。
 慌てて入り口に引き返すが、もうそれは誰かに持ち去られてしまったあとだ。それでも必死で料理をかき集め、席に戻ると、もうパーティーは終わりだという。
 テーブルの反対側にはポエトリー・スラム系の女性詩人たちがいて、「別の会で、会費がとても高いので、てっきり食事つきだと思ったのに、なんにも出なかったわ」とか「誰かが出演の順番を自分勝手に変更してしまったのよ」などという下世話な話を大声でしていて、なんだかいやな感じだ。
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