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3月8日の夢(阿部巌宅訪問) [夢]

 詩人の故阿部巌さんの家を久しぶりに訪ねた。通されたのは庭に面した大きなガラス窓のあるダイニングルーム。庭は周囲の地面より十センチほど盛り土がしてあり、よく手入れされた花壇になっている。庭の向こうは人通りの多い緑の街区で、神宮外苑あたりのようだ。
 迎えてくれたのは若々しい美人の奥様。彼女と話していると、にこにこして元気な阿部さんが出てきて、ぼくに挨拶する。ひょっとして阿部さんはもう亡くなっていたのではと思っていた。体型はスリムでとても若々しい阿部さんを見て、ぼくはほっとする。お茶をいただきながら談笑するが、ぼくは話題が続かず、会話は途切れがちだ。せっかくお会いできたのに、これではいけないと焦る。そこへぼくの携帯に電話がかかってきた。話の腰を折りたくないので、一度目は無視する。だが二度目の電話に思わず出てしまう。男性の声で、いきなり名乗りもせずに「あの件ですが、これこれに決まりました」と一方的に話して切ろうとするので、慌てて「もしもしあなたは誰で、これは何の話ですか」と尋ねると、相手は旧知のK・S氏で、タレントの取材の日程の話だと分かる。だがその間に阿部夫人はさっさと食卓を片付け、「私はこれから仕事なので」と言って、席を立つ。ぼくはもうここから立ち去らねばならないことが悲しくてたまらない。

 タレントの取材は白と黒のインテリアの洒落た喫茶店で行うことになった。入り口のテーブルにぼくは席をとる。この日は朝から夕方まで次々と取材の予定が入っている。ウェイターのチーフはМ印刷のK氏だ。彼は予約票の束をめくり、「今日は一日ここで取材ですね」と確認し、奥へ行って、後輩のウェイターに細々と指示を出す。戻ってきた彼に「カメラはストロボを使わなければ、店内でも大丈夫ですか? ダメならそこの外廊下で撮影しますが」と、ぼくは確認する。彼は無言だが、やはり外廊下で撮影した方がいいだろう。
 突然、右奥のテレビの前にいた小学校低学年の少女が長い悲鳴を上げる。「いやだー! はさまれちゃう!」と助けを求めている。見ると、テレビの中から新幹線が少女めがけて疾走してくる。ぼくは急いで駆けつけ、彼女を間一髪で救い出す。
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3月6日の夢(ベッド型トイレ) [夢]

 ぼくは秘密任務を帯びて、見知らぬ土地へチームで派遣されている。まずトイレに入る。部屋の中には歯科の診療台のような形の大きなベッドが二つ並んでいる。飛行機のファーストクラスの椅子のようなベッドというべきかもしれない。足元の毛布の上に、前にトイレを使った人の尿が溜まっていて、とても汚い。それに触れないように用を足そうとして、このベッド式便器には孔がないことを発見する。これでは用を足しても、ベッドが汚れるだけではないか。
 用を足すのを中止してベッドから降り、出ていこうとするが、バッグが見当たらない。隣のベッド式便器に寝ていた男が「この部屋に泊まるなら、ちゃんと確認すべきだったのに」と、ぼくにお説教をする。余計なお世話だ。バッグはベッドと壁との間から見つかった。
 駅で集合という指令がかかっているが、おなかが減った。駅の中に小さな屋台のような飲食店が並んでいて、中年の婦人が店番をしている。お客は頭のはげかかった初老の男。ぼくも何かを注文しようとするが、紙コップに入って陳列されているのは味噌汁だ。これではおなかの足しにならない。あきらめて外に出ようとして、婦人のわきにあるガラス戸を開けてくれるように頼む。だが、そのドアからは出られず、傍らにある別のドアから、ぼくは外に出た。
 すると、そこは濡れた大粒の砂利が広がる荒れ地で、あちこちに大小の岩塊が転がっている。とても美しい風景だ。観光地であるらしく、年配の観光客たちが三々五々散策している。どうやら駅とは反対側に出てしまったらしい。チームのみんなとはすっかりはぐれてしまった。
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3月5日の夢(スプーンがない) [夢]

 ぼくは大企業の社員だ。朝、出社すると、社員全員が社員食堂のようなところで、無料で好きなコーヒーを選んで飲むことができる。入り口のテーブルにたくさんの種類のコーヒーが置かれているが、粉で選ばなくてはならず、ぼくはその選択に自信がない。だが、コーヒーの上に生クリームがふわりと乗ったウィンナーコーヒーだけは、カップに入ったものが二つ用意されている。ぼくの前にいた男性社員がその一つを選んだので、ぼくも真似をして最後のウィンナーコーヒーを手にとる。傍らに砂糖やクリーム、スプーンなどを置いたコーナーがある。誰かが「スプーンがないね」と言う。本当だ。いくら探しても、スプーンはなく、耳かきのように小さなスプーンばかりだ。あきらめて、その一つを選び、食堂の奥に進む。食堂は一番奥がカギの手に曲がっていて、そこだけ入り口から見えないスペースになっている。ぼくはその一番奥のテーブルにウィンナーコーヒーのカップを置き、立ったままで飲む。みんな執務時間に入ったのに、こんなふうにのんびりとコーヒーを飲んでいてよいのだろうか。
 会社から外に出て、ふと自分のいでたちを顧みる。ぼく以外はみんなスーツとネクタイ姿なのに、ぼくは上着こそスーツを着ているが、下は細身のブルージーンズだ。こんな格好でよいのだろうかと戸惑う。
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