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12月20日の夢(床屋医師) [夢]

 会社で残業してから病院へ行く。かかりつけの医者だが、長く待たされる。同僚が特別に医者に頼んでくれたので、今日は特別の医療が受けられるはずである。随分待った後で、現れたのはいつもとは違う医者だ。およそ表情というもののない医者は一言も発しないまま、ぼくの後ろに腰を下ろすと、ぼくの後頭部の髪をバリバリと切り始めた。特別な医療とは整髪のことであったらしい。
 再び会社に戻る。会社は緑豊かな、細長い半島のような所にある。帰宅するため、同僚の車に乗せてもらう。車は海面から突き出した半島の細い稜線を疾走する。車体よりも狭い道路で、両側は切り立つ崖だ。徒歩でここを歩いたら、バランスを崩してきっと海に転落してしまうだろうと思う。少し広い場所に出ると、対岸に怪獣がいて、それを退治しないと先へ進むことができない。皆でチームを組んで怪獣を攻撃する。怪獣は空気の抜けたアドバルーンのようなもので、なんとなくゲームをしている気分。どうやら怪獣を打ち負かし、ようやく帰宅できそうである。
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12月19日の夢(しゃべる表札) [夢]

 表札のような形のものを持って、地下鉄の駅の階段を降りていく。ぼくはその物体に指であちこち触れると、自分の名前を男の声でしゃべるのだということを知っている。その名前は「アグレス・タフ」だ。だが、指で触れてもなぜか、それは音を出さない。ぼくの心の耳にだけ、しわがれた初老の男の声で、それが「アグレス・タフ」と名乗る声が聞こえている。
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